受験国語のオススメ本(1)
今回のブログでは、中学受験国語 文章読解の鉄則 増補改訂版 (YELL books) という本(以降 鉄則本)について書いてみます。
この本は、中学受験国語という観点でみたときに、非常に良い本だと感じています。(検索すると、他にも薦めている方はいらっしゃいますね)
この本に出会った経緯
「国語って読書量じゃない?」「国語って、結局はセンスじゃない?」と思われる方多いのではないでしょうか? 私も実際そう思っていました。
だからこそ、「本をたくさん読みましょう」 とか 「登場人物の気持ちになりましょう」といった方法論が語られるのが、国語です。
いやー、それだけで解決したら苦労しないわ・・・ と思いながら、本当によい方法論ってないのかな~ と思いながら、見つけたのが、「鉄則本」です。
この本の素晴らしさ
- 「受験国語を解く」という目的で、極力論理的に、かつ、再現性ある形で解く方法論を提示しきっている点が、本当に素晴らしいです。
- 本を読んでいただけるとわかりますが、まず、「読み方の鉄則」「解き方の鉄則」がいくつかでてきて、鉄則を理解します。
- 次に、実際の中学入試の問題を、鉄則を用いて、一問一問解いていきます。
- 私自身、掲載の問題を実際に問いてみて、筆者による、鉄則を駆使した解説に非常に納得!
- 国語はセンスではなく、数学のように、ある程度「方法論」で解ける! という感触を得ました。
- ゆえに、正しい方法で練習すれば、受験国語は、絶対できるようになる。
- 逆に、正しい方法を身につけて解けるようにしておかないと、センスだけでは、6年で行き詰まる・・・ と感じました。
この本は、感覚ではなく、「論理的に答えを導き出すアプローチ」が好きな方には、是非おススメです。(理系の人は、特に好きかも)
サピの国語も一定の方法論はあります。例えば、「背景・きっかけ・気持ち」の「~のに、~ので、~な気持ち」のフレームワークは、その代表例でしょう。ただ、鉄則本の方が、より方法論としては固まっている気がします。
子どもに読ませる?
この本、内容自体は、なかなか難しいです。少なくとも4年生が読む本ではない気がします(成熟した4年生は読めるかもですが)。
我が家では、私がこの本のエッセンスを理解して、「国語Aの読解演習」や、「国語の要(長期休みの宿題)」の、答えあわせで、解き方を確認する際、鉄則本の「鉄則」を用いて、子どもと一緒に答え合わせをしています。素人でも、割といけます。
なお、筆者の井上先生のブログは、以下です。
https://ameblo.jp/hidekun-111/
家庭教師をしていらっしゃるそうですが、いまは満席です。ただ、保護者との国語相談は、日中受け付けていらっしゃるようです。
私(あすなろ)と受験国語(余談)
以下、どうでもいい、私の話^^;
私は、90年代中盤に大学受験をしており、その時に、和田秀樹さんの本を、「受験ノウハウ」を知るために活用していました。
当時の和田秀樹さんですら、「(他の科目に比べて)国語はセンスが左右する面が大きい」と、述べており、国語については、特に明確なノウハウを示していませんでした(国語以外は、全科目明確なノウハウを打ち出していましたが。)
私は、当時国語が大の苦手で、方法論もわからずお手上げ。センター試験は、しょうがなく国語を受けたものの(できなかったなぁ~・・)、二次や私立は、国語を避けて受験に臨みました。
でも、中学受験は、国語が絶対に避けられない。そんな中、出会ったのが、 中学受験国語 文章読解の鉄則 増補改訂版 (YELL books)でした。私も、受験の時に、こういう本に出会っていたかった!