開成の運動会
先日行われた、開成の運動会を見に行きました。
(現在の子どもの偏差値は、完全に無視して・・・ ^^;)
開成については、昨年調べ始めて、開成についての本、御三家比較本、文化祭への参加・・・などを通じ、東大合格実績 や ブランドというものを遥かに超えて、純粋に「開成、いい学校だな~、みんなが目指すだけあるな~・・」と思っていました。
開成の中心といえば「運動会」とのことで、これはぜひ見に行こうと。
開成の運動会は、なんと、朝7時から 18時くらいまで 10時間以上 やっています。流石に、全部を見るのはキツイので、名物競技「棒倒し」に合わせ、見に行きました。
結論、見に行って、非常によかったです。
いくつか感じたことを・・・
(私は、開成OBでもなんでもなく、あくまで外からの一意見です)
みんなに活躍の場所がある
開成の柳沢校長は、著書や講演の中で、ことあるごとに、「開成は、誰もが活躍の場所がある学校です」 ということをおっしゃっています。
その言葉の意味が、開成の運動会をリアルに見ることで、とてもよくわかりました。
もちろん競技者は生徒なのですが、それ以外の運営もすべて生徒です。グランドを見渡すと、
- 競技者
- 審判 担当
- 準備 担当
- 記録 担当
- 救護 担当
- 応援団
- アーチ (各色の組ごとの素晴らしいアーチ)
などなど、本当に色々な役割を担う生徒が、グラウンドにいるのがわかります。
運動会=スポーツが得意な生徒が活躍する場 ということは全くなく、各人が自分の得意な持ち味を活かしながら、各役割を担っていることがよくわかりました。
この様子を見ていて思い出したのが、「均質性の中の多様性」という言葉です。これは、私が大好きな受験ブロガーさんのアンダンテさんの本に出てきた言葉です。
はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編 (BOOKS)
彼女は、この本の中で、「均質性の中の多様性」という言葉について、「均質な集団の中でこそ、多様性が際立ってくる」のであり、「ある程度均質な集団のなかでこそ、その中の多様性に心惹かれて、いろいろな反応が加速する」 という主旨で触れていました。
(ほんと、このアンダンテさんの本は、著者の知性・洞察・愛 が随所に感じられ、感銘をうけて何度も読んでいます)
開成という、知的能力・知的好奇心が強い面々が集まった集団の中でこそ、この多様性が体現されているのかなと感じました。
組織力・縦のつながり
開成といえば、組織力の強さや、縦のつながり も語れれるシーンをよく目にみます。これらも運動会をみていると強く感じました。↑に記載したことに関連しますが、運動会の複雑なオペレーションが、見事な統制の下、実行され、各競技、全員が混乱なくうまく動いています。これ、ほんとすごいな・・と。
また、各競技の前後において、各組の中で、先輩が後輩にアドバイス(指導?)していたり、各役割の中でも、先輩・後輩がうまく連携している様子が見られ、縦のつながりを感じました。
このような中高時代の絆が、卒業後の開成OBの結束力の強さにつながってくるのでしょうね。
こういうのは、好き嫌いあると思いますが、私は、いいな~と思いました。
知的好奇心の強さ
運動会という、「体」のイベントにも関わらず、私の心に残ったのは、「知」の側面でした。
開成の運動会では、入り口でパンフレットが配られるのですが、これが圧巻。各競技のルールや、見所が丁寧に書かれています。そして、中身を読んでいると、どの競技も、必ず頭を使わないと勝てない、「考える余白」が含まれている競技ばかり。
あー、開成の人たちは、ふつうに、走ったり・飛んだりだけではなく、頭使って、戦略で勝つみたいな要素があってこそ楽しいんだなぁ、頭使いたくてしょうがないんだなぁ(笑) と、知的好奇心の圧倒的な強さを感じました。この知的好奇心の強さは、文化祭でも感じたことで、開成のベースなのでしょうね。
というわけで、開成となんの関わりもない人間が、つらつらと書いてきましたが、中学受験生の保護者として、こういう学校こそ受験してまで行くのにふさわしいな と、心から思いました!
が、目指すにしても、我が家には、
偏差値が高すぎる!!!^^;