あすなろblog ~2021年 中学受験(SAPIX 通塾)~

2021年中学受験終了の息子の受験日記。サピックス(SAPIX)通塾でした。自己紹介→ goo.gl/Y5h61X

麻布の説明会に参加して(3/4)

前々回ブログ記事前回ブログ記事 の続き)

■結局は、人は、自分で自覚したことしかやらない

 麻布は、「自由」の大切さを、強く信じてる学校だとは思いますが、もうひとつ、

「人は、自分で自覚したことしかやらない」

ということも、強く信じているのではないかと思わされます。

前回ブログ記事に、「内省」の大切さを書きましたが、麻布における、先生から生徒への働きかけを聞くに、

「これが正しい/間違っている」 という解を 外から与える働きかけは、ほとんどしないんだろうなと感じられます。

例えば、説明会であった話として、

麻布では、逸脱行為をしたからといって、校則違反にはなりません。

なぜなら、校則がないからです (会場笑)

ただし、とことん指導します。

逸脱行為については、自らの行為を深く反省し、二度と行わないと自覚するまで、とことん指導します。

というような話がありました。説明会では、これを、面白おかしく語っていたのですが、

「自覚するまでとことん指導」というところから、麻布の思想が透けて見えます。

あくまで、「これが規範」「これが正解」ということは、最後まで言わないのでしょう。

ひたすら、先生から生徒へ、問いかけを続けながら、「自ら気づく」という点に至らないと意味がないという考えがベースにあり、「他人から言われたことは、結局のところ身につかない 」と考えているのだろうなと、感じます。

ゆえに、規範すらも、自ら気づき、得ることを求めているのが麻布なのでしょう。

 

 ■麻布がほしい生徒像

こうして考えていくと、平校長の最後の話が、よくわかります。

最後にメッセージとして、

目的意識をもって麻布に来たれ!

(目的は、どんなことでも構わない)

と、発信されていました。

自由という”環境”はある。自分が動きさえすれば、その自由を活かして、学び・成長することはいくらでも可能。

そして、先生たちは、それをずっと見守り、仮に道から外れたときには、答えを教えるのではなく、問答を通して気づきを与えることは行う(という意味での指導)

というあたりの 教育の考え方が見えてきます。

 

いやー、こんな教育、一朝一夕では絶対できんわ・・・。

麻布の歴史本を見ると、別にいつも輝かしい歴史なわけでは、決してありません。70年代の高校紛争、そして、「自由」であるがゆえの 不祥事も重ねながら、でも、あくまで 生徒の自由・自覚を大切にして、ここまで学校運営してきた、歴史の厚み と 深さ を感じます。

とてもじゃないですが、他の学校はマネできないですね。

そして、驚くのが、学校の先生における麻布OBの低さなんですよね~。先生における麻布OBの割合は、10~20%位な数字をおっしゃってましたが、こんな濃い校風を、麻布OBの先生でなくても、築いていけるものなのですね。
(どうやってんだろ? 社会人的には、組織運営として興味がある(笑))

 

■我が家の場合

いやはや、すごい学校ですよね・・・。

我が子は、「麻布行きたい!」 と、言ってはいるんですが、どこまで本気かは謎です。偏差値は全然足りないですし・・・^^;

麻布は、学力だけでなく、自立性・自主性 がいりますね。

ただ、こんな学校で、色々なやりたい思いを行動に変えて、6年間過ごせたら、それは素敵な6年間になるでしょうね!

(続きの記事へ)

 

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