「公立中を視野 vs 必ず私立中」のいつものやつ
(今日は、今 書き留めておきたいこと シリーズ)
中学受験の "The 定番" トピック
「公立中を視野に入れる vs 必ず私立中進学」
の話。
まー、このネタは、色々な人が取り上げているし、正解はないし、各家庭で決めることだと思います。
合否が出る前の今だからこそ、我が家が、今、思っていることを書いてみます。
■中学受験開始時に思っていたこと
私自身は、都内の公立中 → 都立高 という道を歩んできました。
ただ、親になってみると、「中高一貫って良さそうだな」と思い、子どもには中学受験をさせることにしました。
中学受験を始めた当初は、
「偏差値●●以下の学校に行くなら、公立中でいいかな」
(失礼な言い回しだが、こう考える人は多いハズ・・・^^;)
と考えていました。
■今、思っていること
でも、こうして 3年間 受験に向き合ってみて、考えは変わり、
「ご縁が頂ける私立中をちゃんと受けて、私立中に進学させよう」
と思うようになりました。
というのも、「中学受験不本意 → 公立中」の道を想像したときに、メリットよりデメリットの方が大きいなぁ と思うからです。
メリットは、「リベンジ」なのかなと思います。
高校受験を頑張れば、男子の場合、「筑駒・開成・筑附・学附」「日比谷・西・国立」「早慶附属」といった学校に進学できる可能性はあります。
が、メリットはこの位かな・・・ と逆に思ってしまうのです。
一方、デメリットが色々目につきます。
■デメリット
●受験続きで 人生として心配^^;
- 受験が悪いものとは、決して思わないのですが、中学・高校・大学 と全部受験を挟むのは、ちょっとやりすぎかなと思っています。
- うちの子どもは、「中学になったら、好きなことやりたいな」 と言ってるし、小学校の後半を受験勉強に回した分、中学~高校(の前半)位は好きなことに打ち込んだ方が、人生としては豊かかなと思います。
●高校受験で、「上位層」になれるかな?
- 中学受験組が、公立中に進んだ場合、中1時点では、超トップクラスの成績でしょう。正直、高校受験レベルに食い込んでる内容やってますしね (算理社)。
- ただ、中学受験をやってない組にも、もちろん優秀な方々はいらっしゃるわけで、その層が、中2~3になるとぐぐっと伸びてくるでしょう。
- 中学から始まる「英語」が、子どもにどの程度フィットするか不透明。高校受験は、「英語」は大きな要素なので・・・。
- 中学生になったら、中学受験みたいに、親子が一緒に勉強するのは、さすがに気持ち悪い^^; 子どもも嫌がるでしょう。そうなると、子どもの自主性に、より頼ることになり、どうなるか不透明・・・(中高一貫なら自分で試行錯誤する余裕がある)。
●内申がめんどくさい
- ウン十年前の記憶で恐縮ですが、今も昔も大して変わらないと思うので書きますが、都立の上位校に行こうと思うと、内申を相当のハイスコアで出さねばなりません。これが超めんどくさいです。
- 5教科はまだしも、実技4教科も、ちゃんと取りにいかないといけません。
- 先生の言うことも守る必要あるし、提出物も大事です。縛られてる感はありますね~。
●中学の授業が退屈
- 公立中でリベンジを狙って、塾に通うと、塾でハイレベルなことを習いますから、公立中の授業は、超退屈です。
- 塾なら5分で教えることを、50分かけて延々と説明され、クラス内は小学校以上に学力差が開いているので、本当に退屈だった記憶があります。
- 中学受験組は、公立小学校で、この退屈さを味わってると思いますが、もう3年間これをやるのは、もったいないかなぁ と。
このあたりの考え、そして、今、自分なりに頑張っている子どもの姿を見ると、
「ご縁があった私立中に進学する」
というのが、我が家はベストな選択だと思うようになりました。
そう考えると、私の仕事は、第一志望に近づくためのサポートは さることながら、
むしろ、「子どもにあっていて、高確率でご縁が頂けそうな学校を探す」ことかなと思っています。
(ストレートに言うと、”安全校” ってやつですね・・・(あんま好きじゃない言葉だが))
我が家は、「ここなら!」と思えるところがあったので、ご縁が頂けることを願い受験しようと思っています。
(まー、正直いうと、自己説得/納得させている面もありますけどね^^; そんなに美しい話ではない・・・)
ほんとに、受験の「当事者」になると、色々考えが変わりますね・・・。
このトピックの考えを深めるにあたっては、おおたとしまささん の 中学受験「必笑法」 (中公新書ラクレ) は、とても参考になりました。
この本最初読んだときは、「お涙頂戴のキレイ事だなぁ」と穿って見てましたが、受験の「当事者」となった今、この本が言っていることが、とっても心に沁みます・・・!