受験国語のオススメ本(番外編1)
先日、受験国語のオススメ本の紹介として、
・中上級者(の親向け)の、「中学受験国語 文章読解の鉄則の記事」
・初学者向けの、「読解力アップ直結問題集の記事」
を書きました。
上記2冊は、我が家で実際に使い、効果があったので、自信をもってオススメしています。
今日の1冊は、「我が家では、まだ実際に使っていない」が、「明らかにいい本だわ~」と感じたものです。
(ゆえに、番外編 というタイトルにしています^^; )
我が子にも、本当は、やらせたいのですが、我が家は、限られた勉強時間の中で、「サピ以外に、あまり手を出さない」方針にしているので我慢しています・・・
(冬休みにやれるといいなぁ~・・・)
今日の一冊は、
中学受験国語 「気持ち」を読み解く読解レッスン帖 (Yell books)
です。
この本も、紹介している受験ブログは目にしますね。
どんな本か?
- 物語文で聞かれるのは、「気持ち」!
- 「気持ち」の種類に特化して、1冊の本にするという、極めてマニアックな(笑)本です。
- でも、中学受験国語の観点からしたら、ポイントをついた本です。
- 大人は、人生経験で、色々な「気持ち」を知っていますし、「気持ちのニュアンス」も感覚的に理解しています。
- ただ、子どもに気持ちの問題を解かせると、「気持ちを、いかに知らないか」がよくわかります。(我が子も、解かせると、「うれしい気持ち」「悲しい気持ち」ばっかり、答えてます^^; )
- そんな小学生に、まずは「気持ちの種類」と「気持ちが生まれるメカニズム」を教えてくれる本です。
この本のいいところ
- そもそも、「気持ち」ってどのように発生するのか? そこから説明してくれます。
- なんらかの「状況」があるから、「気持ち」が生じて、「行動」するよねと。
- 例えば、「大切な文房具がなくなった(状況)」から、「悲しく(気持ち)」なって、「泣く(行動)」 とか。
- 「状況→気持ち→行動」 について、色々なパターンがでてきて、練習します。
- 次に、「ってことは、行動から、気持ちって予測できるよね?」 という話が展開されます。
- 国語の「気持ち」の問題は、「行動から気持ちを読み取る問題」が多いですよね。行動から、いかに気持ちを読み解くか、そのパターンが出てきます。
- サピだと、「背景→きっかけ→気持ち」「~のに、~ので、~な気持ち」のフレームワークが定番ですが、この本では、このパターンが丁寧に説明されています。
- 惜しいのは、本の編集でしょうか。文字ばかりなので退屈するのと、所々挿入されている「問題」の箇所で、ページ切りになってないので、やや使いづらい点でしょうか。ただ、内容自体は、よいと思います。
この本をみつけたきっかけ
- どうしたら国語できるようになるかな~と思っていたところ、「説明文は、接続詞を抑えるのが一歩目」だとしたら、「物語文は気持ちかな」 とこの本にたどりつきました。
この本をやらない場合
- サピの方ならご存知の通り、サピの国語Bのテキストは、巻末の ★の問題が、「気持ち」の問題になっています。
- 文章の行動の部分を中心に、「気持ち」を当てはめる問題がいくつかあります。
- これをやれば、それなりに 「行動⇔気持ち」のストックが、本人の中にできてくると思っています。
- なので、我が家は、この本には手を出さず、毎週の★の問題をもって、「気持ち対策」をする と割り切っています。
- が、この本はいい本だと思います(笑)
我が家が使ってない本を紹介するのも、微妙かなと思いましたが、よい本なので、ご紹介まで!