「数学は暗記だ!」の思い出 と 中学受験算数(1)
今日は、自分の大学受験の思い出話を半分と、中学受験算数のこと。
「数学は暗記だ!」(和田秀樹さん著)の思い出
私は、90年代中盤に大学受験をした世代です (現在 40代前半)。
高校生のときに、数学が全くできず、(最終的には理系進学だが)、「なんか、いい勉強のやり方はないのか!?」 と悩んでいたときに、本屋で目にしたのが、
「数学は暗記だ」
という、和田秀樹さんの本でした。
数学が暗記!?!?
タイトルに衝撃をうけて、思わず手にとりました。
内容を読んで、目からウロコ。
和田秀樹さんが、この本で主張しているのは、
- 受験数学は、「解法パターンの暗記」 と 「蓄えたパターンの試行力」 の勝負
- だから、最初は、まず、「解法パターン」を覚えろ!
- 「解法パターン」を覚えるにあたっては、問題を 2~3分見て解けなかったら、答え見ていい!
え!?そうなの?!答え見ていいの!?
驚きでした。
それまでは、答え見ずに、わからなくても、ウンウン自分で考えるのが、勉強だと思ってました。
(とはいえ、大体解けないし、途中から他のこと考えてるだけなので、意味なし^^; )
そして、和田秀樹さんは、続けてこう畳み掛けます。
- 答えをすぐ見ていいが、代わりに、解法パターンを覚えるまでは、何度も何度も繰り返して復習すること
- 覚えるのは、数字や答えではなく、あくまで、「解法」。問題をみた瞬間に、「解法」が浮かぶレベルまで、練習せよ
なるほど~~~~
当時高校生の私は、このやり方を信じ、数学の勉強のやり方を一気に変えました。
確かにこのやり方で、数学ができるようになってきました。
他の科目がイケてなくて、結局浪人はしたのですが^^; 、浪人中も和田秀樹さんのやり方を継続し、無事志望大学に合格できましたとさ・・ という経験があります。
中学受験算数は、暗記なのか?
少なくとも、4年生に関しては、「数学は暗記だ」のやり方は、適用可能です。
「数学は暗記だ」が誤解されがちなのが、「式や答えの数値」を覚えるわけではありません。あくまで覚えるのは、「解法」です。
従って、解法を覚えるにあたっては、着想の部分は、自分で図や絵を書いて覚えていきますから、頭は(一定程度)使うし、手も動かします。
このやり方で、マンスリーの算数が、どこまでいけるかですが・・・
- 大問1~4は、算数ABテキストの★~★★の問題を、「見た瞬間 解法が浮かぶ」レベルにまで復習していれば、対応できる問題ばかり。(あとは計算ミスをどれだけ防げるか)
- 大問5は、いくつかの解法の組み合わせが必要なので、★~★★だけだと、全問正解は難しい。が、1~3問は食い込める。
- 大問6は、(1)ができれば御の字。(2)以降は、正答率が、10%前後であることが多いので、満点を狙うのでもなければ、そもそも捨てていい問題。
ゆえに、点数的には、7~8割、偏差値的には 55~60位までは、狙えるかと。
サピの算数のカリキュラムをみていると、4~5年生で、中学受験算数に必要な「解法パターン」をすべて身につける感じですね(=「武器を身につける」段階)
そして、6年生で、典型的な解法パターンを復習しつつ、身につけた解法パターンを組み合わせて"試行" しながら、初見の問題でも切り崩していく「試行力」を練習していくのかと(=「武器の使い方を練習する」段階)
よくできてるなぁ~・・・。
というわけで、我が家の中学受験算数の勉強プランは、完全に、和田秀樹メソッドがベースになっています。
今日の記事は、言葉足らずで誤解を招く箇所もありそうなので、細かいところは、後日改めて書きたいと思います!