サピの親の関与とは?
サピックスは、「親の関与が必要な塾」ということが、巷の塾比較記事・書籍では、よく言われています。
実際は、皆さま、どの程度関与されているのでしょうか・・・?
サピの先輩ママ・パパのブログを見ていると、
「我が家は、自分でやらせてます」
ということを目にすることもあります。
我が家ですか?
正直言って、
めちゃめちゃ関与してます
(というか、関与せざるを得ない・・・)
とはいえですね、サピに入って9ヶ月たって思いますが、大学受験の高校生・浪人生なら、「自分で勉強してくれ」ですが、
中学受験の勉強は、小学生一人では、絶対ムリでしょう~~~~!
では、「親の関与」とは、何を指しているのか?
人によって言うことがバラバラなので、自分の整理のためにも、長々と(笑)書いてみます。
そもそも、受験勉強とは何か?
「親の関与」を語る前に、そもそも受験勉強とは何か?(純粋な勉強ではありません。あくまで "受験"勉強)
私(あすなろ)の定義は、
「受験に必要な問題」のうち、自分が「できないもの」を「できるようにする」活動
としています。
必要なステップ
では、そのために、必要なステップは何か? というと・・・
1)(世の中の学ぶべきことの中から)難関中学合格に必要な問題の”線引き”
2)我が子に必要な問題の”線引き”
3)できる と できないの”線引き”
→ ここまでで、「できないこと」が明確になります。
(戦略論っぽくいうと、「どこで戦うか?」を決める)
次に、
4)できないこと を できるようにする
5)(そのための)勉強の計画
6)勉強の実行
7)(5と6)を支える、日々の生活
→ 4)~7)で、できないことを、できるようにしていきます。
(戦略論っぽくいうと、戦うべき場所で、「どのように勝つか?」)
この1)~7)を、
どれだけ親がやるか? = 親の関与
と考えています。
とはいえ、何を言っているかよくわからんので^^; 、以下に図示します。
「赤字の部分」がステップなのですが、もう少し言葉を添えてみます。
1)難関中学合格に必要な問題の線引き (線引1)
世の中、小学生といっても、学ぶべきことはたーくさんあります。
その中から、
「難関中学合格に必要な要素はこれ!」
という線引が必要です。
これは、塾(SAPIX)の仕事といえるでしょう。
特に、我が家なんて、私も妻も中学受験してないので、
「難関中学合格のために勉強すべきこと」なんて、全く検討がつきません。
ゆえに、SAPIXのカリキュラム・テキストを信じることにしています。
2)我が子に必要な問題の線引き (線引2)
ただ問題なのは、サピックスが言ってくださる 1)の量が膨大なことです・・・
4年生ですら、1)の量が多いと感じます・・!(少なくとも我が家は)
そこで、
「サピは、●●までやるように言っているが、我が子の今のレベルから考えると、ここまでだな」
という線引きが必要です。
これは、サピの先生のアドバイスも参考にしつつ、最終的には「親」の仕事でしょう。(もしくは、家庭教師に頼む?)
例えば、
・算数は、★と★★に特化して、★★★は捨てる
・理科は、先生が、△× といったものは捨てる
・一旦、今は、算数を優先して、社会の 確認2・3は捨てる
・・・など
このように、「やるべきこと」を「絞って」あげることが必要です。
ここは、すごく親のセンスが問われますね・・・
サピックスに相談しながらが良いと思います。
3)「できる」と「できない」の線引き(線引3)
絞った「やるべきこと」から、「できたもの」 と 「できないもの」を線引する必要があります。
なぜなら、受験勉強は、「できないこと」を「できるようにする」活動ですから、これが分けられないと、受験勉強になりません。
本当は、これを自分でできるといいですよね・・・
ただ、我が家の場合は、ここも、親が関与してます。
丸付けは自分でやってもらうケースもありますが、問題ごとの ○× の仕分けは、親も見ています。
テキストの問題の横に、日付とマルバツをつけておくと、わかりやすい。
↓
ここまでくれば、あとは、×が○ になるまで、その問題を何度も繰り返すのみ!
4)「できない問題」を「できる」ようにする
ここまできて、ようやく「勉強」となります。
「できない問題」を、「できる」ようにするために勉強する。
これは、本人が勉強するしかありません。ゆえに、ここは本人責任。
ただ、できない問題を、できるように「しやすく」するために、
・わかりやすい教え方
・つまづいた所のフォロー
は必要です。
ここは塾の真骨頂ですよね。わかりやすい教え方で、つまづきがちなところを、少しでもできるように、教えて頂くことを期待します。
とはいえ、小学生は、ここも大変ですね。
塾で学んできたことを、自分で思い出しながら、自分で、ノートや解答みながらできるようになるのが理想ですが、我が家の場合、科目によっては(特に、算数・理科)、ここも、親が一緒にやりながらですね・・・(土日とか)
5)勉強の計画
わからないことが、明確になって、あとやるだけ とはいっても、これが、算国理社とあるわけですから、
「何からやったらいいか、ようわからん」
が小学生。
そのために、週次や日次のメニューに落とし込むところは、一定程度、親の関与は必要です。
6)勉強の実行
実際に計画に従って、ちゃんと「勉強する」ということ。
ここが、本人でできると、親はだいぶ楽ですね。
でも、人間、大人ですら、そんなちゃんとできません^^; 勉強の習慣化は、親からの継続の声がけが大事ですね。
7)(5と6)を支える、日々の生活
我が家は、ここは、妻との分担ですが、
・塾の送り迎え
・プリントの整理
・子どもの気持ちを前向きにしていくこと
・弁当 (弁当がないのは、サピはよいとこですが)
・生活リズム(睡眠時間など)
・・・などなど
日々の生活あっての、受験勉強かと。
まとめてみると・・・
こう書いてみると、我が家の場合は、
1)難関中学合格に必要な問題の線引き
→サピ(を信じる)
2)我が子に必要な問題の線引き
→親 (サピのアドバイスを参考に)
3)できるとできないの線引き
→親
4)できないことをできるようにすること
→本人+サピ (科目によって親の伴走)
5)勉強の計画
→親
6)勉強の実行
→本人 (ただし、親の声がけは必要)
7)日々の生活
→親
となり、「親の関与が多い」ということになります・・。
ネットの記事をみていると、「親の関与」は上記の
4)できないことをできるようにすること
7)日々の生活
あたりの話が多いように見えますが、実際は、それ以外の方が、負担に感じますね。
親の関与を下げるには?
こどもが成熟するのを待つ! しか、今のところ答えがありません^^;
成熟度があがってくるにつれて、
6)→5)→4)・・・のように、下から順に、
どんどん自分でできるように、していきたいです。
実際、科目によっては、できるようになってきたような (基礎トレ、言葉なび とか)
私も、実際、悩みながらやってます。
というのも、「関与すればするほど、逆に、依存を生み出してしまう」のですよね・・・。
このあたり、会社の 上司・部下の関係に似てますね・・・
指導しすぎると、いつまでたっても、自立しなくなる。自立することを支援するのが、「本来の指導」というお話。
長くなりましたが、我が家はこんな感じです~