あすなろblog ~2021年 中学受験(SAPIX 通塾)~

2021年中学受験終了の息子の受験日記。サピックス(SAPIX)通塾でした。自己紹介→ goo.gl/Y5h61X

サピが はじき教えないのは・・・(仮説)

5年生の我が子、「速さ・時間・距離」を単純に求める問題(=2つがわかって、残り一つを求める問題)で、時々間違える時が、まだまだあります^^;

その度に、おいおい・・・と思い、サピに、

「先生、"はじき" を教えていいっすか?」

と質問してきました。

しかし、これまで、複数の先生に質問してみたところ、どの先生も決まって、

サピックスでは、"はじき" を教えることは、オススメしていません」

というお返事。

 

誰でも想像がつく理由は、「公式の丸暗記はやめてほしい」ということ。ただ、複数の先生方と話していて思ったのは、サピックスが大事にしていることは、

「概念に対して、イメージを持てるようにすること」

なのだと思います(仮説)

例えば、

「10km を 2時間で歩いたら速さはいくつ?」の問題に対しては、「10km という長さを、2時間かけて進んだということは、速さは1時間あたりに進む距離なので、10÷2=5」(実際は、距離・時間 のイメージが頭に浮かんでいる)

とか

「時速5km で、2時間歩いたら、進んだ距離はいくつ?」 の問題に対しては、「1時間あたり5km を 2セット繰り返すのだから、全部の距離は、5×2=10」

というような感じで、「速さ・時間・距離」のイメージ (肌感覚)を身につければ、自然と式は浮かぶ という状態にしてほしいということなのでしょう。

でも、なぜそうなのか?

ある先生が、「イメージをもてれば、割合につながるんですよね~」と、ポロっとおっしゃっていたので、ピンときました。

「抽象化」をしてほしいということなのかなと。

私達大人は、これまでの長い人生で、色んな計算をしてきましたので、

  • 速さ×時間=距離
  • 単価×個数=総額
  • 1分の水量 × 分=水の総量
  • 密度 × 体積= 重さ
    ・・・

「全部いっしょじゃーん」とわかります。

それは、

「単位量あたりの大きさ × 単位数 =総量」

という抽象化が頭でできているから。

図としては、

「たて(単位量あたりの大きさ)×よこ(単位数)=面積(総量)」

のイメージが、ぱっと浮かぶわけです。

 

これと同様に、「速さ・時間・距離」も、公式で覚えるのではなく、概念をイメージで捉え

「単位量あたりの大きさ × 単位数 =総量」

 に抽象化できれば、

速さ、時間、距離 も
単価、個数、総額 も
ポンプの時間あたり水量、時間、総水量 も

結局、抽象概念のインスタンスだから、ぱっとイメージできるハズ。
そして、それができれば、割合 もすぐにとっつけるハズ。

ということなのかな~と。

 

算数が極端にできる子は、この辺りの抽象化力が圧倒的に高いんでしょうね~・・・

また、仕事においても、どんな仕事やっても、うまくこなす人は、話してると、
「この人、抽象化力がすごいなぁ~」
と思わされることは多いです。 

そう考えると、公式よりイメージ重要!
(=イメージなしに、公式だけで解けても、応用力ゼロ)

サピがそれを大事にしている(私の妄想)のが、わかる気がしました。

 

抽象思考は、大人になってこそ、ますます大切ですし、よいことですね・・・! 

 

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