算数の「解法より前」の何か(2)
こちらの記事で、
- 受験算数では、各種解法に共通する 「算数っぽい着眼の仕方」がいくつかあるのではないか?(=「”解法より前”の何か」
- 一方で、常識的すぎるのか、あまり言語化されていない気がする
というようなことを書きました。
この 「”解法より前” の何か」という「常識」を、言葉にするチャレンジをしてみたいと思います。
1つ目は、
問題文で、「変わるもの(変数)」 と「変わらないもの(変数)」を、分けて追いかける
です。
水槽に棒を入れる問題、速さの文章題、食塩水問題・・・ などなど、ベースに、↑ の考え方がないと、解答の解き方は理解できても、その解き方が、どこからでてきたのか? が考えづらいのだろうな と感じています。(ゆえに、応用が効かない)
例えば
- 水槽の問題: 棒の出し入れや、水の出し入れで、「底面積」「高さ」「体積」の何は変わっていて、何は変わっていないのか?
- 食塩水の問題: 蒸発・加塩・加水・混合しながら、「水」「食塩」「食塩水」「濃度」のうち、 何は変わっていて、何は変わっていないのか?
というようなことです。
大人からしたら、「まー、普通じゃん?」なのですが、受験算数初学者からしたら、けっこー高度な活動なのではないかと感じています。
というのも、これをうまくやるには、
- 問題文を、構成している「変数」を認識すること
(例: この問題は、「底面積」「高さ」「体積」が聞かれているな!) - その「変数」が「変わったのか」「変わってないのか」文中から、”直接的に” 読み取ること
(例: Aくんは、行きも帰りも同じ速さで進みました → これは、速さが「変わっていない」が読み取りやすい) - その「変数」が「変わったのか」「変わってないのか」文中から、”間接的に” 読み取ること
(例: 水槽に棒をいれたところ、高さが 3cm 増えました → 高さが増えたのは読み取れるが、そこから「体積は変わってない」を読み取る)
が必要。
我が家の場合、新しい単元を学ぶたびに、「問題文の変数の把握」「”間接的”な読み取り」 は、毎回苦労しています。
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というわけで、こんな感じの「常識」すぎることなのですが^^;、「”解法より前” の何か」 について、時々書いていきたいと思います。