(本)中学受験の失敗学
中学受験本の話。
中学受験の失敗学~志望校全滅には理由(わけ)がある~ (光文社新書)
なる本を、n-polany さんのブログで知り、
タイトルに惹かれて読んでみました。
いやはや、実に耳が痛い内容が多いですが、非常によい本。
親が(特に 父親)陥りがちな側面、そして そうなってしまう業界の構造を、ストレートに描いた勇気ある一冊。
2008年の本ですが、n-polany さんもおっしゃるとおり、
「今読んでも、全く色褪せない」 一冊
中学受験は、1.5年 関わってみて思いますが(まだ 4-5年生なので序の口ですケド・・)、
「子どものため」という強烈な免罪符のようなものがあるため、
親が 過剰に入れ込んだり、暴走しがちな、危険なプロジェクト(?)だな~ と感じます。
もちろん、私自身も、入れ込み/暴走 の リスクがある人間の一人でしょう。
であるがゆえに、自分自身、過剰すぎないか? 暴走してないか? と、常に意識を向け、自分を客観視する必要があると、この本を読んで改めて感じます。
読んでみて、語り口は違えど、おおたとしまささんの
と、根本のメッセージは近いかなぁ~ と、私は受け止めました。
「必笑法」が、”陽”のテイスト、「失敗学」が ”陰” のテイストなので、読む人によっては、全然別の本 と感じるかもしれませんが、
ともに、中学受験についての、誰もが言いづらい ”不都合な真実” を、ちゃんと指摘してくれていて、そして、その不都合な真実から目をそらすことで、暴走していく親に警鐘をならしてくれています。
本の読後感としては、「必笑法」のほうが、”陽” のテイストなので、爽やかですが、「失敗学」のストレートさも ズシっときます。
ともに、受け止めておきたい二冊です。