海城 ~学校めぐりで印象に残った学校~
以前のブログ記事で、「4年生のうちに、学校見学をしまくった」という内容を記載しました。
見た学校の中から、印象に残ったいくつかの学校を、触れていきたいと思います。
今回は、「海城」について。
(注意)
・あくまで、「我が家の基準」でみたときの視点です
・感じ方は、ご家庭によりますので、「そういう見方をしてる人もいるんだな~」くらいの気持ちで見ていただけるとうれしいです~
・現在の子どもの偏差値は、一旦無視しています・・・!^^;
■事前の印象
- 海城は、説明会に行く前に調べていた段階で、私自身が、気に入っていた学校です。
- 一言で言うと、「自己変革力がある学校」だと感じています。
- ここでいう「自己変革力」とは、『学校自らが、「設立以来の歴史で築かれた "その学校らしさ"」をコアに据えながら、時代にあわせた新しい変化を、"学校らしさ"に紐づけながら、自ら起こしていく力』 とおいています (わかりにくいですね・・・^^;)。
- 海城の変革の過程は
https://www.kaijo.ed.jp/news/15825
や
中学受験 注目校の素顔 海城中学高等学校―――学校研究シリーズ008
の 第1章を見るとよくわかります - この改革の過程を通じて、多くのことが生み出されました。例えば・・
・社会科のカリキュラム改編
・社会科レポート
・教育理念の "新しい紳士" の定義
・海城としての"新しい人間力" "新しい学力"の定義
・PA(プログラムアドベンチャー)、DE(ドラマエデュケーション)の導入
・高校入試を廃止し、完全中高一貫化
・高校入試の定員枠を、帰国生枠へ振り分けて、グローバル部を設置
・KSプロジェクト
・・・・
などです。 - この一連の改革過程は、とても筋が通ったものですが、読んでいると、
「すごい大変だったんだろうな~・・・」と想像してしまいます。 - 企業の組織変革もほんと大変ですが、企業以上にかわるのが難しい学校だと思います。学校改革を 1992年から常に続けている海城は、自己変革力が高い学校だと感じます。
- 海城は、自校の取り組みが、常に理念と紐付いているので、論理的に非常に納得がいきます。なぜ、PAとDEを始めたのか? なぜ、KSプロジェクトを始めたのか? 常に明確です。
- どの学校でも、表層的に、このようなプログラムを取り入れることはできるでしょう。しかし、海城は常に、海城が定義する「新しい"紳士"、"学力"、"人間力"」にひもづけて新しい取り組みを捉えており、ここが他の学校とは、「取り組みの骨太さ」が違うな と感じます。
- なんだか、海城マニアのような内容になってきましたが(笑)、私は海城を、「理念」そして「理念と教育内容の論理の太さ」の観点で、よい学校だと感じています。
■事後の印象
説明会や文化祭に参加しました
- 夏の説明会では、社会科のレポートや、授業のテキスト、PA・DEのビデオを見ることができ、海城の教育がよく理解できます
- 社会科のレポートは、クオリティが高い!読み応えがあります
- 説明会・文化祭を通じて、とても「真面目な学校」という印象をうけました。先生も生徒のみなさまも、礼儀正しく、真面目な方々が多い。
- 一方で、私自身は海城が気にいっていますが、子どもはもうちょっと、おちゃらけた雰囲気なので、本人のノリとのマッチングは、やや微妙か・・・? (このあたり、学校選びの難しさがありますね。学校の良さ と 本人性格とのマッチング)
- とはいっても、まだ文化祭を少し見たくらいなので、来年も、海城の学校自体に直接触れる場に参加して、海城の雰囲気を理解していきたいと思います。
これから、どんな時代になるかは、誰もわからない。
であるがゆえに、「自己変革力」で自ら変わり続ける学校って、強いと思います。
企業もそうですが、「理想への渇望感」と「常に危機感」がある組織は、強いですよね。
海城の進んでいる道は、真っ当で力強いものなので、5~10年のレンジでみれば、進学実績の点でも、現在の同偏差値帯の学校よりは、1つ頭抜けてくるのではないでしょうか?!(勝手な予想)
■参考情報
海城のことを調べていたときに参考にした情報です
中学受験 注目校の素顔 海城中学高等学校―――学校研究シリーズ008
→ 書籍です。海城の変革の歴史や、PA・DEをなぜ始めたのか?がよくわかります。
中学受験 名門中学の子どもたちは学校で何を学んでいるのか
→ 書籍です。この本は名門校と呼ばれる学校を12校取り上げ、学校のプリントやテストの実物を載せながら、学校が大切にしていることが「授業」という側面でわかり、興味深いです。海城が出てきます。
https://www.kaijo.ed.jp/news
海城はホームページ上の情報公開が積極的なので、上記の「お知らせ」からみていくと、PR記事ではありますが、海城がよくわかる記事が多く見つかります。
例えば、海城らしい取り組みがわかるのは、
https://www.kaijo.ed.jp/news/15825
→ 変革の歴史
https://www.kaijo.ed.jp/news/16859
→KSプロジェクト
https://www.kaijo.ed.jp/news/17431
→グローバル教育と社会科