サピのスパイラル学習
最近の基礎トレで、「過不足算」「やりとり算」の問題で、誤りが続き、
「あれ~ なんか根本を忘れちゃってる?」
と思い、算数Bの過不足算・やりとり算を、ざっと復習。
このように、単元の「定着漏れ」に気づけるのも、サピのスパイラル学習のおかげだな~と。
サピックスのカリキュラムの特徴の一つといえば、こちらのサピのサイトにもある、「らせん階段学習」(スパイラル学習)
サピで勉強する前は、そういうコンセプトなんだな位にしか捉えていませんでしたが、サピで実際に勉強してみて、スパイラル型のカリキュラムの完成度の高さに、サピの凄さを実感しています。
何かの本に、
「サピのカリキュラムは、漆を塗るように何度も何度も繰り返す」
と書いてありましたが、まさにその通り。
大きく3つの繰り返しがあると感じており・・・
1)テキスト同士の繰り返し
テキスト同士の関係でいえば、ある単元が、
算数B(新単元) → 算数A (翌週に同単元) → 基礎トレ(約1ヶ月後に同単元)
という形で、忘れそうな頃に繰り返しででてきます。
2) チェック機能での繰り返し
理解度チェックという意味では、
・算数Bの後にデイリーチェック
・基礎トレの内容は、毎週2回の基礎力確認テスト
で、チェックが入ります。
これらのチェック機能のおかげで、どこで漏れているかが確実に拾えます。
そして、毎月のマンスリーテスト。
このテストがあるおかげで、何らかの復習をしようとする力学が、家庭に働きますので、それなりに復習はします。
3) カリキュラムでの繰り返し
そして、サピの真骨頂、カリキュラムの中でのスパイラル。
・算数Bの中で、5回に1回は復習回。そこで、直近4回を復習。
・また、単元間のスパイラルももあります。
例えば、「植木算 → 数列 → 規則性」 のように、前の単元を包含する形で、次の単元がでてきます。また、同じ単元が、初回の数ヶ月後に、少しレベルをあげて登場するケースも多数です。
そして、まだ我が家は4年なので、わかってませんが、学年を超えてスパイラルがまわるのでしょう。
このあたりのカリキュラムの組まれ方が、ほんと、ある意味「芸術的」だ! と感動してしまうほどです(特に 算数)
私も、会社で研修プログラムを作ったりしたことがありました(サピの 1万分の1くらいのレベルですが^^; )。こういう体系的なカリキュラムって、すり合わせのボトムアップでは、うまく作れないですね。
おそらく、中学入試算数に必要な要素を、頭の中ですべて体系的に整理できている、数名(もしくは1名!?)の人が、芸術的な建築物を組み上げるように作ったのでしょうね・・。それを、毎年毎年、秘伝のタレのようにチューニングしながら磨いていく・・と。
でも、息子よ。サピのような、「完璧な方法論があって、それをちゃんとやってればいい」なんてのは、大人になったら、ないからね~^^;
中学入試までは、サピを信じて、進んでいき、中学入試おわったら、方法論のない世界を生き抜く力を身につけていこー