あすなろblog ~2021年 中学受験(SAPIX 通塾)~

2021年中学受験終了の息子の受験日記。サピックス(SAPIX)通塾でした。自己紹介→ goo.gl/Y5h61X

麻布の説明会に参加して(2/4)

前回ブログ記事 の続き)

前回ブログで、各学校が言う自由には、以下の2種類があるということを書きました。

  • a) ある程度の規範がある中での自由
  • b) 規範はなく、規範自体を自ら見出す自由

ようやく、麻布の話 (前段が長くてすみません)

 

 ■麻布が言う「自由」

麻布の説明会の校長先生の話や、麻布本(リンク集)を読むと感じるのは、

麻布が言う自由は、明確に、

「b) 規範はなく、規範自体を自ら見出す自由」

だと感じます。

例えば、開成・灘・麻布・東大寺・武蔵は転ばせて伸ばす (祥伝社新書) の本の「麻布」の章に、こんな一節があります。

このとき(=1970年ころの高校紛争)麻布の生徒および教職員の中に

「誰かに定められた規律によらず、自ら定めた規律に従うときのみ、自由である」

という理念が確立しました。

それが今日の自由な校風にもつながっているのです。

なるほど・・と。

 

今回の説明会でも、平校長からは、「自由」について、

・麻布が言う自由は、服装や茶髪などの「外見的自由」という意味ではなく、「内面的自由」のことを言っている。

・麻布では、自由は「環境」にすぎない。環境を利用して色々なことに挑戦することが大事。

・成功だけでなく、失敗もある。麻布は、「失敗をする自由」を認めている 。

(上記、私のメモベースなので、実際のお話との多少のズレはご容赦を)

というような話がありました。

「自由」という環境を活かし、自ら主体的に動き回ることで、学びを得て、自分なりの規範を確立していく・・・ そんな生徒の成長イメージを、麻布が持っていることが、感じられます。

 

 ■いかに規範への「気づき」を得るのか?

では、自由にチャレンジをしていたら、何らかの気付きを、勝手に生徒は学んでいくものなのでしょうか?

これは、社会人の人材育成でも同様の議論がありますが、「内省」がキーになると、私は考えています。

自分なりに、起きたことを掘り下げて、意味の再構築を行う時間です。

そして、「内省」を引き起こすトリガーとなるのが、周りからの「問いかけ」「フィードバック」です。

 

麻布が、さすがだなと思わせるのは、ここのしかけです。

例えば、「正副担任制」。

こんなに自由に生徒に任せる学校ならば、先生やることないし、先生の数は、そんなにいらないのでは? と短絡的には思ってしまいます。

しかし、麻布は逆。むしろ1クラスに二人の担任をつけています。

それだけ、生徒を見ることに時間・コストをかけているという姿勢が垣間見れます。

(続きの記事へ)

 

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